まるた なんり
1851年~1887年。奄美市名瀬出身。
14歳の時にイギリス人商人グラバーに随行しイギリスへ渡る。
1875年に奄美へ帰郷。自由・平等の精神を郷里に広める。
また、明治に入ってからも黒糖の販売が自由化されず苦しんでいた奄美に、黒糖販売の自由化運動を起こした。
そして当時、黒糖販売を独占していた鹿児島本土の会社「大島商社」を解体に至らせた。「大島商社」は西郷隆盛の案で作られた商社で、旧薩摩藩士の生活を守ることを目的として作られた会社であった。
丸田等の起こした自由化運動は、奄美にとって長年の砂糖地獄が明治以降も更に引き伸ばされていたという異常事態を救った革命的出来事であった。
丸田はそれでも現時点(2011年1月)では無名に近い存在であるが、その勇気ある行動は後世に永遠に語り継がれるであろう。
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